2019年8月13日

小さな星と 大きな誰かがいる世界のお話。

小さな家がありました。

小さな家の住人は、小さなお庭に薪を組んで
火をおこしていました。

空には満天の星が輝き
遠くでフクロウが鳴いていました。

小さな火の煙はモクモクと上がり
星に届きそうなほど高く高く昇っていきました。

が、おかしなことに
煙はどんどん夜空に溜まっていきました。
煙はどんどん溜まり、ついには空も森も小さな家も煙にすっぽり飲み込まれてしまいました。

「おやおや困ったぞ。
 これじゃぁまるで空にフタがかぶせられてるみたいだ!」

「んーーー 困ったな。困ったな。なんだかわからないけどモヤモヤするぞ。」

と、大きな誰かは悩んでいました。
近ごろなんだかすっきりしません。
空がどんなに晴れてても、自分の中には雲がかかっているようなのです。

大きな誰かはフクロウさんに相談しました。

「フクロウさん フクロウさん
 なんだか近ごろモヤモヤするんだ。
 いったいこれは何だろう?」

フクロウさんはにっこり笑って言いました。

「そんなときは、自分に聞いてみるといいよ。」

ほら、と言って、フクロウさんは左の羽でふわふわした胸の羽毛に触れました。

大きな誰かも左手を胸にあて、静かに目を閉じました。

すると

小さな小さな星が自分の奥に見えました。

大きな誰かは驚いて
もっと近くで見ようと近づいていきました。

不思議なことに小さな星はどんなに近づいても小さいままでした。

大きな誰かはその小さな星を手のひらにのせ
しずかに、ゆっくり、丁寧にながめました。

なんてことでしょう!

よく見るとその星は、モクモクとした灰色の煙に覆われていたのです!

「大変だ! この煙を星の外にだしてあげなきゃ!」

大きな誰かは星に顔を近づけて、
煙の出口を探しました。
けれど、どんなに探しても煙の出口が見つかりません。

「んーー どこだろう。きっとどこかにあるはずなんだけど。」

するとフクロウさんの声がどこからか聞こえてきました。

「大丈夫。ゆっくりじっくり探してごらん」

「うん!わかった!」

大きな誰かは諦めず、もう一度、ゆっくりじっくり、手のひらの上の小さな星をながめました。

「だめだ。見つからない。。。」

大きな誰かは、この小さな星の住人のことを思って泣きたくなりました。

「あぁごめんよ。君がそこにいることを知ったのに、僕はなにもできずにいる。」

もう片方の手で愛しいその小さな星を包みこみ
大きな誰かは、湧いてくる思いをただただ繰り返すしかありませんでした。

やがて、手の中で何かがモクモクと動くのを感じました。
何かが温かく、ゆっくり溶けていくようでした。

大きな誰かは驚いて、星を包み込んだ両手に目をやると
指の隙間から、モクモクと煙が立ち上っているじゃありませんか!

大きな誰かは驚きと喜びで震える両手を静かに広げると

小さな森と小さな川、
小さな木々と花々に囲まれた小さな家と
焚火をしている小さな誰かをのせた星が
ぽっかり宙に浮いていました。

大きな誰かは嬉しくなって、小さな誰かに話しかけました。

「君はそこで何をしているんだい?」

小さな誰かは言いました。

「これは驚いた!煙が空から出ていってくれなくて、
星も見えなくなるほど曇ってしまって
とっても困っていたんだ。
君が空のふたを開けてくれたんだね!
ありがとう!」

小さな誰かは立ち上がり、これ以上できないほど背中をそらせて大きな誰かを見上げて言いました。

「僕は狼煙(のろし)を上げていたんだ。
誰かに気付いてほしくてね。
伝えたいことがあったんだ。

だけど、僕は知らなかった。
空にふたがかぶせられていたことを。
僕が宇宙だと思っていた空は、ただのふただったんだね。
ふたを外した空はなんて広くて大きいんだ!
君が僕に教えてくれたんだ。
ありがとう!」

大きな誰かは言いました。

「僕は知らなかった。
君がこうして僕の中にいてくれたことを。
君が狼煙をあげてくれたから
僕は僕の中のモヤモヤを頼りに君に逢うことができたんだ。

僕は知らなかった。
僕の中にこんなに美しい星があることを!」

二人は顔を近づけあって喜びました。
相手の瞳いっぱいに、喜んでいる自分の姿が映っていました。

大きな誰かは小さな誰かにたずねました。

「小さな君 君はいったい誰なんだい?」

小さな誰かは言いました。

「僕かい?

 僕は君だよ。

 そういう君は いったい誰なんだい?」

大きな誰かは小さく微笑んで言いました。

「僕は  君だよ。」

おしまい。


OHカードセッションは
そんな感じです。(どんな感じだ(笑))
イクシーさんは、言うまでもなくフクロウさんです。

イクシーさんのOHカードセッションのすごいところは
誰かや何かのご神託ではなく
イクシーさんが教えてくれるのでもなく
その人ははその人自身の手で自分に出会い
自分の気付かなかった自分の思いを
自分の手で見つけ出すことができることです。

だから、それは紛れもない自分の言葉だと
認めざるを得ないのです。

ある意味、腹がくくれます。

イクシーさんのOHカードセッションは
自分の力で自分を知る 自分のためのセッションですが
そういった場を創りだすイクシーさんの稀有な才能がなければ
成り立たないセッションです。

自分の腹をくくりたい方に、ぜひおすすめします(^-^)

イヌイ ミキ